初めての同棲。新しい生活への期待に胸が高鳴る一方で、「部屋選び」に関する失敗談は意外と多くあります。実際に暮らしてみないとわからない問題が、同棲生活の中で大きなストレスになってしまうことも。
同棲を始めるときに多い失敗のひとつが、部屋選びです。特に「思っていたのと違った…」という部屋選びのミスは、同棲生活そのものへの不満や後悔につながることもあります。
この記事では、実際のカップルの体験をもとにした同棲の部屋選びでありがちな失敗談と、その具体的な回避法をわかりやすく解説します。
これから同棲を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
同棲の部屋選びでよくある失敗談5選
ここでは、実際にあった同棲の部屋選びに関する失敗談を5つご紹介します。「住んでみてから気づいた…」という後悔を防ぐためにも、先人たちのリアルな体験を参考にしてみてください。
1部屋が狭すぎた
1Kで同棲したら、キッチンが狭すぎて一緒に料理できないし、すれ違うたびにぶつかる。リビングもないから気分転換の場もなくて、外に出る時間が増えました。正直、広さは妥協すべきじゃなかった…。

生活音が気になった
30代女性・交際3年
家賃を抑えるため、広さのあるロフト付きワンルームを選びましたが、生活音が気になるように。彼が映画を観る横で私はオンライン会議…という日も多く、集中できずイライラ。次第に実家に帰る日が増えていきました。
部屋の広さが30㎡以下
30㎡以下の物件だと、二人で生活するにはどうしても手狭になりやすく、ちょっとしたことでストレスが溜まったり、ケンカの原因になることもあります。荷物の置き場に困ったり、生活動線が重なったりと、日々の小さな不便が積もってしまうことも。
逃げ場のない生活空間
寝る・食べる・くつろぐスペースがすべて同じ部屋にあると、「逃げ場」がなくてイライラしやすくなります。特にワンルームの物件では、テレビの音やキッチンの匂い、話し声などがダイレクトに届くため、些細なことでストレスを感じるようになるケースも。 同棲においては「距離の近さ」よりも「余白のある暮らし」が大切です。
ずっと隣にいる
部屋数が1つしかない間取りでは、常に同じ空間で過ごすことになり、お互いの気配を感じ続ける生活になりがちです。 最初はそれでも楽しいと感じるかもしれませんが、次第に「一人の時間がほしい」「ちょっと離れたい」と思う瞬間が増えてきます。
スポンサーリンク
2駅チカや設備にこだわりすぎた

生活がカツカツ
30代男性・交際1年
通勤の便利さを第一に考えて、駅から徒歩3分の物件を選びました。でも、家賃は二人合わせてもかなりギリギリ。最初はなんとかなると思っていましたが、気づいたら生活がカツカツに。デートの回数も減り、ピリピリした雰囲気が続きました。

節約生活に
30代女性・交際半年
駅から近くてオートロック付きの綺麗な物件に惹かれて契約。でも家賃が高すぎて、引っ越し後すぐに節約生活に。ちょっと外食するだけで罪悪感…気づけば喧嘩も増えていました。
駅近は便利、でも家賃が高い
駅から近い物件は通勤や買い物に便利で人気ですが、そのぶん家賃が高くなる傾向があります。 便利さを重視して選んだ結果、毎月の支払いがギリギリ…というケースも少なくありません。
どこまで設備を求めるか
最新のシステムキッチンや浴室乾燥機、オートロックなど、設備が充実している物件はとても魅力的に映ります。ただし、そのぶん家賃が高くなる傾向があり、手取りに対して無理のある物件を選んでしまうと、生活費に余裕がなくなってしまうことも。最初は快適に感じても、節約ばかりの毎日にストレスが溜まり、同棲生活にも影響が出てしまう可能性があります。
3収納スペースが少ない

怒ってしまった
20代女性・交際2年
お互い一人暮らしだったので、荷物を持ち寄ったら思った以上に多くて…。部屋には収納が少なく、クローゼットも狭かったので、結局使わない段ボールがそのまま放置に。掃除が面倒になるし、いつもどちらかが『片付けてよ!』と不満を口にしてました。

小さな言い合い
20代男性・交際1年
新生活なのに、毎日「服どこに置く?」「それ邪魔なんだけど」で小さな言い合い。収納が多い部屋にしてれば…って後悔してます。結局、突っ張り棚とか買い足して余計な出費もかさみました。
収納不足はストレスの元
同棲では、家具や服、家電などの持ち物が単純に2倍になります。収納スペースが足りないと、どうしても物があふれがちになり、部屋の見た目がごちゃごちゃに…。その状態が続くと「片付けなきゃ」「でも置き場がない」というジレンマが生まれ、ストレスがたまりやすくなります。
散らかりはケンカの原因に
部屋が散らかっていると、「どっちが片付けるの?」「また出しっぱなし?」といった小さな一言から、言い合いに発展することがあります。普段なら気にならないようなことも、片付かない環境ではイライラしやすくなり、ケンカの原因になりがちです。収納の充実は、暮らしの快適さだけでなく、ふたりの関係を穏やかに保つためにも大切なポイントです。
4通勤バランスの偏り

帰宅後はヘトヘト
30代女性・交際2年
同棲の部屋を彼の職場に合わせて駅近で決めたけど、私は片道1時間以上。朝は慌ただしいし、帰宅後はヘトヘト。だんだん不公平に感じてきて、「なんで私ばっかり…」って思うようになってしまいました。

関係がギクシャク
30代男性・半年
家賃と立地のバランスを考えて、私の職場寄りの物件にしたけど、彼女の通勤が毎日片道70分。最初は納得してくれてたけど、疲れがたまってくると機嫌も悪くなって、ちょっとずつ関係もギクシャクしてきました。
通勤格差がストレスに
どちらかの通勤に合わせて部屋を決めてしまうと、もう一方にだけ負担がかかってしまうことがあります。 最初は納得していても、疲れがたまってくると「なんで私ばっかり?」という気持ちが芽生えてしまうことも。 毎日のことだからこそ、我慢が続くとケンカやすれ違いの原因になってしまいます。
5オンライン内見で契約

実際に住んでみると…
20代男性・交際2年
スマホ越しの内見では気にならなかったのに、いざ住んでみたら壁が信じられないほど薄くてびっくり。隣の生活音はもちろん、咳払いまで聞こえてくる始末…。現地で内見してたら絶対に気づいてたと思います。

広く見えたのに
30代女性・交際3年
オンライン内見では広く見えたのに、実際に入ってみたら想像以上に狭くてびっくり。ベッドとテーブルを置いたら、ほかの家具が入らず、泣く泣く収納棚を手放しました。カメラの角度って本当にあなどれません…。
音やにおいに気づけない
写真や間取り図ではわからない、壁の薄さや外の騒音、日当たりの悪さ、カビ臭さなどは、実際に現地に行かないと分かりません。内見なしで決めてしまうと、住み始めてから「こんなはずじゃなかった」と感じる可能性が高くなります。
設備の劣化を見落とす
写真は“良い部分”しか写していないことも多く、実際は「壁紙が汚れていた」「床が軋む」「水回りが古い」などのトラブルが潜んでいることも。とくに古めの物件では、内見なしの契約はリスクが大きくなります。
周辺環境がわからない
スーパーやコンビニまでの距離、駅からの道の暗さ、近隣の騒がしさ、隣人の雰囲気など、住んでみないとわからない周辺環境の“リアル”がチェックできません。快適な同棲生活を送るうえで、住環境は意外と重要です。
同棲の部屋選びで失敗しないコツ
同棲生活を快適にスタートさせるためには、最初の部屋選びがとても重要です。ここでは、よくある失敗を避けるための具体的なポイントを、項目ごとにわかりやすく解説します。
1間取りは「2DK」が基本
同棲を始めるなら、ワンルームや1Kではなく、2DKや1LDK以上の間取りを選ぶのが理想です。ワンルームでは常に同じ空間で過ごすことになるため、お互いに一人になれる時間や場所がなく、ちょっとしたことでイライラしたり、ストレスが溜まりやすくなります。
2DKや1LDK以上であれば、生活スペースと寝室を分けて使えるため、気持ちに余裕が生まれ、ケンカの防止にもつながります。
2家賃は30%以下に
家賃は毎月かかる固定費なので、収入に対して無理のない範囲で決めることが大切です。手取りの25〜30%以内を目安にすると、生活費や貯金にもゆとりが生まれます。駅近や新築にこだわりすぎて高額な家賃の物件を選ぶと、外食や趣味を我慢する日々になってしまうことも。快適な同棲生活を長く続けていくためには、家賃とのバランスをきちんと考えることが大切です。
【豆知識】家賃10万で1LDKに住むコツ
子どものいる家庭や、転勤の可能性が低く引っ越しをあまり考えていない方には、持ち家の購入もおすすめです。
例えば月額10万円の支払いで3850万(金利0.5%の場合)の物件を購入することができます。
コストを抑えたい場合には「リノベ不動産」が便利です。
リノベ不動産が実際に手掛けた物件

中古物件を自分好みに改修し、費用を抑えつつ理想の住まいを手に入れることができます。
3収納スペースは『二人分』をイメージ
同棲を始めると、家具や服、生活用品などの持ち物が自然と増えていきます。収納スペースが足りないと、物があふれて部屋が散らかりやすくなり、見た目のストレスや片付けに関するケンカの原因になることも。内見時にはクローゼットの広さだけでなく、棚の数や収納の使いやすさもしっかりチェックしましょう。
4通勤・生活動線のバランスを見る
通勤距離に大きな差があると、どちらかにだけ負担が偏ってしまい、不満の原因になります。できるだけお互いの職場の中間地点や、アクセスの良い沿線・駅を基準に探すのがおすすめです。最初は納得していても、通勤時間が長いと毎日の積み重ねでストレスがたまりやすくなります。
5内見は必ず「二人で」行く
写真やオンライン内見では、見えない部分が多くあります。音の響き方、日当たり、におい、まわりの雰囲気などは、実際に現地で体感しないとわかりません。昼と夜の両方の時間帯に内見し、静けさや人通り、近所のようすまでしっかりチェックしておくことが大切です。内見後は、二人で感じたことを話し合い、納得のいくお部屋を選びましょう。
【豆知識】治安のよいエリアに家賃を抑えて住むコツ

治安のよい街に予算を抑えて住むなら東京6万円以下専門店の部屋まる。がおすすめです。
部屋まる。の特徴まとめ
- 6万円以下の家賃が安い物件を紹介してくれる
- 部屋まる。しか取り扱ってないが物件がある
- デザイナーズや女性限定物件も取り扱っている
ただし対応エリアが東京、埼玉、千葉、神奈川に限られています。地方で物件を探している人には不向きです。詳細は部屋まるの公式をチェックしてください。
そもそも同棲に向いていないことも?
同棲はただ「一緒に住む」だけでなく、二人で生活を築いていく第一歩です。だからこそ、最初の「部屋選び」で失敗すると、その後の暮らしに大きな影響を与えます。
今回紹介した体験談やチェックポイントを活かして、自分たちにぴったりのお部屋を見つけてくださいね。
また、どんなに理想的な部屋に住んでも、そもそも同棲に向いていないタイプの人も一定数います。そんな「同棲に向いていない女性の特徴」については、こちらの記事で詳しくまとめていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
1Kに同棲したが…
20代女性・交際1年